秋から冬へと季節が変わる時期に初めて吹く北寄りの強い季節風。気象庁から東京地方と近畿地方についてのみ発表される。冬型の気圧配置になったとき、最大風速が8m/sという発表基準は同じだが、対象とする期間が東京地方では10月半ばから11月末までだが、近畿地方は二十四節気の霜降から冬至までとされている。また、風向の範囲は東京地方が西北西から北なのに対して近畿地方では西北西から北北東といった少しの違いがある。木枯らし1号が吹くのは季節の変わり目なので大陸の高気圧が持続せず、すぐに移動性高気圧となって日本付近を覆い、おだやかな小春日和をもたらす。そして数日経つと低気圧が発達しながら通過したあとに北寄りの強い木枯らしが吹く。これを繰り返しながら本格的な冬になっていく。なお、木枯らしについては2号とか3号といった発表はない。