太平洋の周辺には沈み込み帯が多く、海溝やトラフが多数存在する。こうした場所を活動的縁辺域(active margin)という。沈み込み帯の大陸側ではしばしば二次的な小規模の海底拡大を生じ、縁海(背弧海盆)を形成することがある。日本列島周辺の日本海やフィリピン海などは縁海である。これに対し、大西洋の両岸では、拡大する海洋底プレートが接する大陸プレートを単に横押ししているだけで、一体化して動いており、地震などがほとんど生じない。こういう場所を非活動的縁辺域(passive margin)という。最近、マントル内部に温度の異なる部分があって大規模な対流が起こっていることが地震波のトモグラフィーから推定されている。こうしたマントルの動きがプレートを動かす力と推定されている(→「プルームテクトニクス」)。