海底にはたくさんの山がある(→「海底地形」)。それらは円錐形や円錐台、楕円錐などの形態をしており、海底からの比高とあわせて分けられている。円錐形で地殻比高が1000m以上のものを海山、それ以下のものを海丘と呼んでいる。頭が平らなものは平頂海山(ギヨー : guyot)と言う。これは海山が一度海上へでて浸食されたものである。海山の研究はハワイの調査で大きく進んだ。ハワイ周辺では、海山が顕著なモート(海山周辺の凹地)やアーチを形成していたり、成長するにつれて大崩壊を起こしているものもある。ハワイ島に見つかっているヌーアヌーは世界最大規模の崩壊であるが、最近の海洋研究開発機構などの研究でばらばらの崩壊物が復元されて、陸上に存在しない岩体が知られた。またアーチでも火山活動が起こっていることが明らかになっている。