地球は水や大気を持つ特異な惑星である。水や空気そして造山運動が地球の表面地形を形成してきた。地球上の最高点はヒマラヤ山脈のエベレスト山(8848m)である。しかし、陸の平均高度は意外に低く、840mである。海は水深100mより浅い大陸棚から1万1000m近い海溝まで様々であるが、平均水深は3800mである。つまり、陸を削って海を埋めていくと陸地は無くなり、地球は水深3000mの水の惑星になる。しかし、実際にはそうはなっていない。それは地殻変動の結果である。海底には大構造として海底の山脈である海嶺、海底の溝である海溝、山である海山、そして陸上と同様の断層などがある。これらの大構造は現在でも作られつつある活構造である(→「大陸移動」「海洋底拡大」)。