『種の起源』で有名なC.ダーウィンは、サンゴ礁の起源に関してのモデルを提唱している。『ビーグル号航海記』や『サンゴ礁の構造と分布』という本の中で、サンゴ礁の形態には、裾礁、堡礁、環礁の三つの種類があり、これらは火山島の成長と沈降に深く関係していると述べている。この考えを証明するために、1897年にイギリス王立協会が資金を提供し、太平洋のフナフティ島で掘削を行って約350mを掘削したが、サンゴ以外のものは得られなかった。1930年代に日本の科学者が大東島で430mを、47年にアメリカがビキニ島での原爆の実験のために780mを掘ったが、火山島の本体である基盤になる玄武岩には届かなかった。52年にエニウェトク環礁で水爆の実験の際に掘削を行い、1286m掘削して初めて玄武岩が得られた。このことから火山島が活動を停止してから1200mも沈降したことが明らかになり、ダーウィンの考えの正しいことが証明された。