海底から1000メートル以上もの比高をもった台地状の地形こと。海山より規模がはるかに大きく、表面が平坦なものもある。パプアニューギニアの東の海底にあるオントンジャワ海台は世界でも最大級で、その大きさは日本列島の数倍ある。またインド洋の南部にあるケルゲレン海台も大きい。このような海台はすべての海に分布している。マントルの中には周辺より温度の高い部分が存在することが地震波トモグラフィーによってわかっている。この部分は巨大な煙のような形をしているのでプルームとよんでいるが、これが地表に出てくると莫大な量のマグマがあふれ出し、玄武岩でできた大地をつくる。これが、海底では海台をつくり、陸上では広大で扁平な台地をつくる。海台の音波探査や掘削では、溶岩や火山灰が何枚も積み重なっていることがわかっている。海台はホットスポットと同様にプレートの底よりも深いところから上がってきたマグマによってできる。そのため下部マントルの物質や温度構造などを知る手掛かりとなる。