インドの南に広がる海洋で、面積は7342万7000平方キロ。地球上の海洋の約20%を占める、太平洋、大西洋に次いで地球上で3番目に大きい。インド洋にはインド-オーストラリアプレート、アフリカプレートがある。また、中央インド洋海嶺、南西インド洋海嶺、南東インド洋海嶺の3つの海嶺が1点で交わる海嶺三重点があり、ここからたくさんの特異な熱水系が見つかっている。トランスフォーム断層がたくさん存在し、特にゆっくりと拡大する南西インド洋海嶺に多い。南西インド洋海嶺にあるアトランティスIIバンクは海洋地殻が浅くまで盛り上がっていて、上部マントルを作るかんらん岩が海底に露出している。インド洋はその以前にあったテーチス海がインド大陸の北上によって押しやられ、ユーラシア大陸と衝突した時にできた一番新しい海である。東の端は太平洋とつながっていたが、ニューギニアがインドプレートの北上に伴ってインドネシアと衝突したために1700万年前頃に独立した海となった。インド洋にはたくさんの海山や火山島があり、ダーウィンが「ビーグル号」航海で観察したサンゴ礁の発達が著しい。