銀河団や超銀河団を超えるサイズの構造。1981年、アメリカのゲラーたちはうしかい座の方向に銀河がほとんど存在しない数億光年規模の空洞(ボイド)を発見、89年には約4000個の銀河の分布を調べて多数の空洞を確認、宇宙の泡構造(bubble structure)を明らかにした。超銀河団は泡構造の接合部分に見つかっている。これらの成果をより拡張しようとしたのがスローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)で、少なくとも 約25 億光年かなたにまで宇宙の大規模構造が広がっていることが確認されている。大規模構造は、宇宙初期の小さな密度揺らぎが重力によって成長して形成されたものらしい。