1960年、マシューズとサンデージは、3C48という点状の電波源が極めて大きく赤方偏移したスペクトルを示すことに気づき、このような天体を準恒星状天体(QSO quasi-stellar object)、略してクエーサーと名づけた。極めて遠方にある活動の激しい銀河と考えられている。現在発見されている赤方偏移のもっとも大きいクエーサーは、実に光速の97%ほどの速度で遠ざかっている。クエーサーから放たれるエネルギーは通常の銀河の100倍もあって、巨大なブラックホールがそのエネルギー源と考えられている。一方、太陽の10倍程度のブラックホールを中心にもつマイクロクエーサーが見つかり、理論的解明が待たれている。