太陽を中心とした惑星系のこと。2006年8月、国際天文学連合(IAU)は、太陽系を、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個の惑星と、冥王星、エリス、ケレス、マケマケ、ハウメアの5個の準惑星、それに惑星の周りを回る衛星とその他の太陽系小天体から構成される系として再定義した。冥王星が惑星から外れたのは、惑星を(1)太陽の周りを公転し、(2)自らの重力で球状をなし、(3)その軌道上に同種の天体をもたないものとし、(1)と(2)は満たすが(3)を満たさないものを準惑星とするという定義によるものである。しかし、これらの定義にはあいまいさが残っている上、衛星の定義はなされておらず、より明確な太陽系概念の確立が求められている。