日本、アメリカ、カナダ、中国、インドが共同で進めている口径30メートル(1.44メートルの六角鏡492枚の分割鏡で構成)の次世代巨大望遠鏡計画。2007年から計画が動き始め、14年にハワイ・マウナケア山頂で建設が開始された。20年代の稼働を目指している。日本では13年に正式に国立天文台のプロジェクトとして始動した。日本は望遠鏡本体構造と主鏡分割鏡の制作の他、観測装置の制作も分担している。集光力はすばる望遠鏡の13倍で、3等級近く暗い天体まで観測できることから、宇宙初期に誕生した天体や太陽系外の地球型惑星などを主な研究対象とする。なお、14年10月、起工式が行われたが、地元の反対運動により中断した。その後、ハワイ州が出した建設許可の是非をめぐって裁判が起こされており、予定通り進行できるか、予断を許さない状況となっている。