非常に活発な星生成が見られる銀河。私たちの銀河系では年に10個位の割合で星が誕生しているが、モンスター銀河は銀河系の100倍以上の割合で星が誕生しているという。爆発的な星生成が見られる銀河をスターバースト銀河(starburst galaxy)と呼んできたが、モンスター銀河は特に活発なグループである。2008年7月、日米の研究チームが、ろくぶんぎ座の方向、123億光年のかなたにモンスター銀河を発見したと発表した。09年5月には115億光年先に30個ものモンスタ-銀河の集団が発見された。これらはいずれも大型の銀河と思われるが、宇宙誕生から間もない時期には巨大な物質塊の存在は考えにくく、ヒミコ同様、宇宙進化の謎と言える。また、11年11月、国立天文台はオロチと命名した非常に活発なモンスター銀河をくじら座に発見したことを公表した。チリのアタカマ砂漠に設置したサブミリ波望遠鏡ASTE(アステ)の成果であった。12年にはほうおう座方向にあるフェニックス銀河団で年間740もの星が誕生しているという発表があった。