典型的な衝突銀河とされているNGC4038 とNGC039のこと。からす座にあり、見かけの大きさは5'×3'程度。2つの銀河が双葉状に並び、それぞれの根に相当するところが細長い尾のように湾曲して伸びており、この形状から触角銀河あるいはアンテナ銀河などと呼ばれている。2つの銀河は独立した棒渦状銀河と渦状銀河(→「銀河」)だったが、約9億年前、接近し始め、3億年前に星やガスが引き出されてアンテナ状の姿となった。これから4億年後には両者の核が一体化し、最終的には楕円型銀河になるものと考えられている。この触角銀河では活発な星形成(→「星形成の要因」)が行われており、誕生直後の星団や星雲がたくさん見えている。