2010年10月、これまで考えられていたより大量の水の存在を示す証拠が月のカベウス・クレーターに見つかり、話題となった。NASAの発表によると、衛星エルクロス(LCROSS ; The Lunar Crater Observation and Sensing Satellite、月クレーター観察・検出衛星)が、09年10月、使用済み燃料タンクをカベウスに落下させ、舞い上がった塵などを観測したところ、赤外部に水や氷の吸収帯が、紫外部には水酸基の輝線が現れていた。その強度から推定すると、領域全体では6%ほどが水分となった。この比率はサハラ砂漠の2~5%より大きく、期待以上のものだった。