2004年に発見された小惑星で、地球接近天体(NEO)の一つ。発見直後、29年に地球に異常接近することが分かり、地球への衝突の可否をめぐって話題となった。その後、29年の可能性は否定されたが、新たに36年に衝突する可能性が指摘された。しかし、観測が進むにつれてその確率は100万分の1まで下がった。29年の接近では静止衛星(赤道上空3万2500km)の高さまで近づき、3等級の明るさになると予想されている。ここまで接近すると地球重力の影響により軌道が大きく曲げられ、遠日点が火星軌道の外に延びるのではないかと見られている。なお、現在の軌道は近日点が地球軌道の内側で、遠日点は地球と火星の間にある。大きさは350mほど。