2013年、最初に見つかった地球サイズの太陽系外惑星。10月31日、正式に登録された。太陽系外惑星探査を続けてきたケプラー衛星の成果であり、その目的の一端がついに達成されたといえる。はくちょう座方向400光年の距離にあり、主星は表面温度が5100度ほどで太陽よりやや低く、明るさは12等である。質量は地球の1.7倍、半径は1.2倍で、主星から距離0.01天文単位のところを9時間足らずで公転している。密度は1立方センチメートル当たり5.5グラムと地球と同じであり、地球に似た岩石状の惑星と思われる。しかし、主星との距離は太陽-水星間(太陽系の惑星では太陽に最も近い)の40分の1に過ぎず、そのため表面温度は3000℃にも達するものと見られており、地球とは全く異なった環境である。従来の惑星形成理論ではこうした距離に惑星を作るのは難しく、また遠方で形成されて運ばれたとしてもその機構を見い出すのは容易ではなく、惑星形成理論に難題を突きつけることにもなった。