NASA(アメリカ航空宇宙局)が2009年3月に打ち上げた太陽系外惑星探査衛星。ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星を発見することを目標としていた。主鏡が1.4メートル、補正レンズが0.95メートルのシュミット望遠鏡で、焦点面に42個のCCD(電荷結合素子)からなるカメラが装着されている。はくちょう座方向にある14等より明るい星14万個を対象とし、30分の露光時間で連続撮影してその光度変化を観測し、前面を通過した時の減光をとらえて太陽系外惑星を検出する。これまで惑星候補4706個、そのうち確認されたものが1039個、食連星を2165個検出している。すでに地球サイズの系外惑星も発見しており(→「太陽系外惑星」)、当初の目的の一端は達成されたと言えよう。13年5月、姿勢制御系の故障のため通常観測をいったん打ち切ったが、14年8月からはK2ミッションと呼ばれる限定的な観測を再開した。