科学の双方向コミュニケーションの手法の一つ。喫茶店などで軽い飲み物を飲みながら、科学技術のテーマについて数十人の市民が専門家から話を聞き、ざっくばらんな雰囲気で交流する。その起源は、フランスで開かれていた哲学カフェにあると見られ、1997年ごろにイギリスやフランスで科学を扱うものに応用されたと言われる。平成16(2004)度版の「科学技術白書」で本格的に取り上げられた。日本では現在ほぼ毎日複数の会場でサイエンス・カフェが開催されている。中には、酒場で実施されるものもある。科学への市民の参加という意味ではコンセンサス会議と共通する部分もあるが、実施の手法によっては専門家からの知識の一方的な情報提供となる懸念もあるし、実際そういう事例が少なくない。