これまで国際科学会議(ICSU)などが推進してきた複数の地球環境研究を統合再編する大規模な新しい国際研究プログラム。2012年に提唱され、13年から10年間のプログラムとして正式発足した。国や研究分野を超えた種々の研究者(人文社会系を含む)、研究助成機関、企業、メディア、市民などの多様なステークホルダーが研究を共同で企画する。「ダイナミックな惑星」「グローバルな開発」「持続可能性への転換」の3つのテーマがまず提唱され、14年には25年までに達成すべき八つのチャレンジ(たとえばすべての人に水・エネルギー・食料を提供すること)と62の研究課題が定められた。15年5月に五つの国際合同事務局が世界四地域に設置された。その一つは日本で、これに加えてアジア地域事務局も日本に置かれた。国内においては、日本学術会議、文部科学省がフューチャー・アースへの対応を進めている。