第7次研究枠組み計画(FP7)は、欧州連合(EU)の科学技術政策である「研究枠組み計画(FP; framework programme)」の第7期のこと。2007年から13年の7年間に実施された。この計画では、欧州研究評議会(ERC、日本学術振興会に類似する)が基礎研究を支援し、「マリーキュリーアクション」が人材の流動性を促した。また、研究インフラを整備し、「知」に基盤を置く地域運営や中小企業の支援を行った。共同研究については、保健、食料・農業・バイオテクノロジー、情報通信技術、ナノサイエンス・ナノテクノロジー・材料・新生産技術、エネルギー、環境(気候変動を含む)、運輸(航空を含む)、社会経済科学・人文科学、安全・宇宙の9分野で実施された。FP7を引き継ぐHorizon 2020(2013~20年までの7年間)では、800億ユーロを投入して、研究とイノベーションを推進する。最初の2年の中核的課題は、優れた科学への支援、産業リーダーシップの支援、社会的課題への取り組みの3本柱であるとする。