ピタゴラス学派は「宇宙の調和と美」をスローガンに掲げており、数の中では三角数と四角数を特別なものと見ていた。この二つは、読んで字のごとく、玉を並べると、三角形と四角形になるものである。
1, 3, 6, 10, …のように、円を三角形に並べられる数を三角数という。n番目の数は、n(n+1)/2と書ける。
1, 4, 9, 16, …のように、円を正方形に並べられる数を四角数という。n番目の数は、n2と書ける。
1+3=4, 3+6=9、6+10=16のように、n-1番目とn番目の三角数を加えると、n番目の四角数になる。
また、ギリシャ人は続いた四角数の差をグノモン(gnomon)と呼んでいた。グノモンがまた四角数になると、双子ピタゴラス数が出てくる。たとえば、52-42=32だから、32+42=52である。
三角数・四角数の他にも五角数、六角数がある。