子どもの体重や身長などの数値のように、あまり偏りのないデータについては、大量のサンプルの分布が左右対称の釣り鐘型となる正規分布になることが知られている。この分布の特別なものが、平均が0、標準偏差1の標準正規分布(→「平均/分散/標準偏差」)で、これを表にしたものが「標準正規分布表」である。これは、図「正規分布」のような分布について、x軸と囲む面積を1として、x=t以上の部分の面積I(t)を計算したもの。これを使えば、自分の大体の位置がわかる。
たとえば、2008年度のセンター試験の英語は200点満点であり、平均点は152.26点で、標準偏差は39.28であった。180点の生徒が、自分がどれくらいのところにいるか調べたかったら、180点を「標準正規分布表」の、xに変換するため、次のように計算すればよい。
すると、x=0.7062が得られ、このxに対するI(0.706)の値を正規分布表で求めると、I(0.706)≒0.2401となる。つまり、全体の0.2401だけの割合の人がいることになる。受験者数はおよそ50万人だから、500,000×0.2391=119,550の計算から、119,550番目くらいの順位だと推測できる。