強い力(→「四つの基本的力」)で作用するバリオン(baryon 奇数個のクォーク)とメゾン(偶数個のクォーク→「素粒子」)はハドロン(hadron)と総称される。ハドロンはクォークと呼ばれる、より基本的な構成子で作られている。クォークには電荷が-1/3のダウン(d)、ストレンジ(s)、ボトム(b)と、2/3のアップ(u)、チャーム(c)、トップ(t)がある。各クォークは光の三原色になぞらえた赤、緑、青と称する三つのカラー状態(color state)をとる。バリオンは三原色で無色、メゾンはあるカラーとその反カラーで無色になる。クォークはグルーオン(gluon)のやりとりで互いに結びついており、単体では取り出せず、このクォーク間の強い力の理論を量子色力学(QCD ; quantum chromodynamics)という。クォーク以外のフェルミオンはレプトンで、電子のように電荷をもつものと中性のニュートリノ (neutrino)がある。クォーク、レプトンは現在までに三つの世代(generation)が発見されている。一方、三世代のニュートリノ以外のステライル・ニュートリノ(sterile neutrino)が存在するという実験報告もされているが、確定はされていない。