二つのエネルギーの固有状態をもつ量子系に、そのエネルギー差に相当した振動数の電磁波を照射すると、原子の状態は「上」と「下」の状態の重なった状態になり(→「量子もつれ」)、その重なりの比はラビ振動数で変動する。完全に「下」状態から「上下半々」の状態を経て「上」状態だけになり、またその逆をたどる。したがって、電磁波を照射する時間を調整することで、量子状態の重なり具合を外部から操作できる物理過程の一つである。このため、量子計算の演算過程を担う演算素子の一つになっている。これを一般化したのが、ジェインズ・カミングス・モデル(Jaynes-Cummings model)である。