 時事用語事典
時事用語事典
        ある数学的対象の二つの量を入れ替えても成立する対称性をいう。例えば、電気と磁気の置き換えについて対称性をもつこと。このため、磁気モノポール(magnetic monopole 片方の磁極のみを含む粒子)があることにならない。この変換では電荷と磁荷の積が一定数になるため、弱結合近似と強結合近似の間に関係がつく。また、磁気のモデルであるスピン系の性質として、高温近似と低温近似の間にもある種の関係がつく。このような関係を一般に双対性という。近年、超ひも理論の展開でこの考えが重要な役割を果たしている。