アメリカの南極基地に設けられた科学観測所の一つであり、高エネルギーのニュートリノの観測を主な目的としているが、暗黒物質(ダークマター)の直接検出も試みることになっている(→「暗黒物質探索」)。約2000mの深部の氷床の中にバスケットボール大のDOM(Digital Optical Module デジタル光学モジュール)を5000個以上配置し、ニュートリノが地中で発生させた荷電粒子が発するチェレンコフ光(Cherenkov radiation)を検出する装置である。圧力の高い深部の氷であるために、非常に高品質の透明媒質、および真の暗黒を提供している。このために、微弱なチェレンコフ光でもその進行方向が正確に測定される。