樹木(デンドロン)のように中心から星状に枝が伸びた対称的な構造をとる新しい形の高分子で、超分子(→「超分子化学」)の一種。多くの場合、官能基(functional group 有機化合物中で特性を示す反応にかかわる原子団)をもつ化合物を核(コア)として、枝(デンドロン)を伸ばして合成する。枝を伸ばす回数(世代)を制御して、分子量、構造が一定の高分子が得られる。最近、自己分解性デンドリマー(self-decomposable dendrimer)が開発されたが、これはドラッグデリバリー(drug delivery)に新しい可能性をもたらすと期待される。