経済産業省が2007年度より開始したプロジェクト。文部科学省の「元素戦略プロジェクト」と同じ目的を持つが、元素の種類を特定しただけ、より現実的・具体的な計画といえる。また、希少金属枯渇の可能性は、わが国だけの問題ではなく、資産によると、2050年までの多くの金属が世界的に枯渇するという。本プロジェクトが目指すのは、単なる代替品の開発ではなく、希少金属の機能を全く別のメカニズムで代替しようというもので、白熱灯からHg(水銀)蛍光灯、あるいは半導体発光への発展も目標となる。Pb(鉛)フリーのはんだ開発などが、例となる。このプロジェクトで採択された研究テーマの一例は「透明電極向けインジウム使用量低減技術開発」、「超硬工具向けタングステン使用量低減技術開発および代替材料開発」で、目標とすべき元素ははっきり示されている。