G.エムデン、O.マイエルホーフら研究者の名をとり、エムデン・マイエルホーフ経路(Embden-Meyerhof pathway)ともいい、グリコーゲンあるいはブドウ糖を酸素なし(嫌気的)で乳酸に分解する過程をいう。広義には、同じ経路を通って最終的にアルコールに分解するアルコール発酵の過程も含める。11段階の酵素反応からなり、その間リン酸基の付加と除去、補酵素の関与などが起こる。この過程で遊離されたエネルギーでATPが合成される。解糖系は酸素が存在する呼吸の場合にも使われ、呼吸ではこの経路でブドウ糖がピルビン酸まで分解されてから、ピルビン酸がクエン酸回路で二酸化炭素と水に分解される。