細胞の細胞質内に存在する多数の微小な管や繊維よりなる動的な網目構造で、細胞の構造を支える骨組みのような役割を果たす。主な構成要素は、外径約25nmの中空な細長い微小管、直径5~8nmの繊維状の微小繊維(microfilament)、両者の中間の太さの中間径繊維(intermediate filament)である。微小管も微小繊維も、球状のたんぱく質が単位となって構成され、状況に応じて管や繊維が形成されたり、分解されたりする。細胞の移動、分裂、捕食などの際に、網目の形成や解消などの動的な変化が起こる。