2009年は、太宰治、松本清張、中島敦、埴谷雄高、長谷川四郎などの生誕100年(→「生誕100年ブーム」)ということで、文学館での展示会や、記念出版、記念行事などの催しなどがあり、ブーム的な現象を見せた。特に、太宰治、松本清張については、新装の文庫本が出版されたり、映画化、テレビドラマ放映など、多くの話題が提供され、その余波は年を越えても続きそうだ。10年に生誕100年を迎えるのは、白洲正子、保田與重郎、村上元三、竹内好、池田みち子、石上玄一郎などで、あまり話題になるとは思われない人たちだ。生誕100年ブームの再来は無理であろうと思われる。