「夫婦善哉(めおとぜんざい)」「わが町」で知られる織田作之助(通称・織田作)が、2013年で生誕100年となった。1913年10月に大阪市で生まれ、47年1月死去。太宰治、坂口安吾らとともに無頼派と呼ばれ、大阪文壇を代表する作家として位置づけられた。記念行事として、大阪歴史博物館で特別展示「生誕100年記念 織田作之助と大大阪」展(13年9月25日~10月18日)が開催されたほか、「夫婦善哉」や「わが町」など、織田作原作の映画祭「織田作之助と仲間たち」(13年7月20日~8月30日)が市内の映画館「シネヌーヴォ」で開かれた。また、若手の有力作家に与えられる織田作之助賞の第30回の受賞作は小山田浩子の「工場」となり、同作家の「穴」が2013年度下半期の第150回芥川賞(→「芥川賞/直木賞(2013年)」)となったことから、芥川賞作家を先取りしたと話題となった。