それぞれ物語、梗概、粗筋、動機(素材)、主題と訳される。演劇、映画、小説、マンガなどで、使われ方に多少の違いはあるが、物語の展開がストーリー。一連の出来事の連なりとして提示されるが、書き手は必要に応じて再構成するので、必ずしも時系列通りとは限らない。シノプシスは舞台設定、主人公の目的、物語の展開、人間関係などをおおまかに示すもので、物語の骨格といえよう。次に出来事の連なりにおける因果関係を示すのがプロットで、構成・配置などを含む物語の設計図の役目を果たす。したがって、ここでは本筋とは関係のないエピソード(挿話)は省かれる。モチーフは、その物語を取り上げることになった動機、あるいは物語の構成要素となる素材をいう。具体的には単純な1シーンやせりふから、登場人物の感情の機微、成長、世界の変化まで、書き手の「書きたいこと(もの)」そのものといってもよい。テーマは、最終的にその作品を通じて、作者が表現しようとする思想・観念・メッセージなどをいう。