笑うことがもたらすポジティブな心理的効果のこと。経験的にはよく知られているが、現在は、神経系、内分泌系、免疫系への生理学的効用も検証されている。笑うと血圧が低下する、ストレスホルモンの分泌が低下する、免疫系の細胞を活性化するといわれている。お笑い番組を見る、駄じゃれを思いつく、ユーモアのある会話をするだけでも、心身の健康のセルフケアとなる。笑いを通した感情の表出・発散が重要なのであろう。昨今のお笑いビジネスの好況を支える事情もここにある。近年、EAPなど職場のストレスマネジメントが緊急の課題であるが、「笑いの効用」は授業員の心身の活性化と同時に人間関係の円滑化にも役立つと考えられている。