自らの生命を絶つ行為。自殺者の統計を取り始めた1978年以降の日本では、2003年には最多の3万4427人、06年は3万2155人と依然として高い自殺率を示している。40~60歳代の男性に多い。この傾向を考えると、現実の社会での連帯感の育成強化、うつ病対策を中心とするカウンセリング体制の整備などの対策が望まれる。自殺者には自殺未遂の経験がある場合が多く、未遂経験は軽視できない。また近年はネット心中という新たな集団自殺(mass suicide)の形態がみられる。自殺対策を国や自治体などの責務とした自殺対策基本法が06年6月に成立。自殺防止と自殺者の家族の支援を進めることになった。