子どもと養育者の間に成立する情緒的絆(きずな)のこと。愛着関係は、子どもの泣き、笑いに対し、養育者が哺乳(ほにゅう)や排泄(はいせつ)の世話や、身体的接触をするといった相互作用を通して、生後6~12カ月の間に形成されていく。形成された愛着のパターンは、健全な安定型、不安定で愛着の対象を避ける回避型、愛着の対象に対し気持ちと矛盾した行動をとるアンビバレント型に3分類される。アンビバレント型は、将来、家族やパートナーに対する共依存傾向を持ちやすいことが示唆されている。安定的な愛着関係の形成が、その後の人格形成や社会性の健全な発達につながる。