従来の精神医学的診断基準のうち典型的なうつ病のタイプとは異なるうつ病のタイプのこと。気分のふさぎこみなど精神的不調や億劫(おっくう)感などは共通した症状であるが、従来タイプは不眠、食欲不振、性欲減退を訴え、全般的に「自責感」が強い。うつ病で休職することに対しても罪悪感が強く、早く復職しようとする。一方で、新型タイプは、過眠、過食を伴い、「他責感」が強く、自分の症状の原因を他人のせいと思い攻撃的であり、休職することにも抵抗感が少なく、仕事場面以外では比較的うつ状態が軽くなる。非定型のうつ病や、非定型の気分変調症(dysthymia)と考えられている。