環境内のあらゆる刺激に対する傷つきやすさのこと。人生初期の発達環境における強度のストレスが脳へ影響することで、被損傷性を増す可能性が高まると指摘されており、例えば被虐待児の発達の分析や支援に関する研究が進められている。また、男性の方が遺伝疾患やその他環境の諸問題に対する被損傷性が高い、つまりナイーブであると指摘する研究もある。しかし、発達には可塑性があり、初期の発達環境の影響のみで被損傷性が決定するのではなく、その後の手厚い心理的援助や、自分を高めたいという本人の意欲が、生物学的制約を超えて成長を促すこともある。