困難で脅威的な状況にもかかわらず、うまく適応する過程・能力のこと。精神的回復力ともいう。レジリエンス状態にある時の心理的特性は、(1)新奇性を追求する、(2)感情の調整ができる、(3)肯定的な未来志向をもつこと、である。これらはストレスとなる出来事とは直接的な関係はないと考えられている。一方で、ストレスを経験した個人が、その経験を通じてストレスに対処するスキルや肯定的な自己概念を獲得し成長していくことをストレス関連成長(stress-related growth)と呼ぶ。いずれも逆境に強い心理的特性といえる。