動作を手段とし、意図通りの身体運動を実現する過程で、動作する主体の生活の仕方が、心理臨床上、望ましい方向へ変化することを援助する方法のこと。成瀬悟策(なるせごさく 1924~)が、脳性まひ児童の動作改善のために、催眠を使用せず、自らの意志によって不必要な身体部位の力を抜き、必要な身体部位に力を入れる訓練を行ったことから発展した。簡単な身体の動きを通じて、自分の姿勢や身体部位緊張に気づき、発達の促進や心身の緊張緩和を図る心理療法。思い通りに身体を動かせたときの自己効力感や言葉によらない心理的安定を得ることができる。