ストレスを受けたことによる苦痛を低減しようとする認知的・行動的努力のこと。ストレスに対して脆弱(ぜいじゃく)であるかどうかの個人差に影響される。具体的な対処方略はコーピング・ストラテジー(coping strategy)と言い、情報収集や助言を求める「問題焦点型コーピング」、感情の発散や励ましなどを求める「情動焦点型コーピング」、気晴らしなどの「回避型コーピング」がある。自分自身で問題への対処が可能な状況では、問題焦点型と情動焦点型コーピングがストレス低減に有効で、問題への対処が不可能な状況では、回避型コーピングがストレス低減に有効である。