気分が落ち込み、気力がわかない、エネルギーや決断力に欠け、時々焦燥感(イライラ)を募らせ身近な人に文句を言う、思考は絶望感、無価値観、罪悪感と暗く重く、食欲不振と不眠、あるいは過食過眠、自殺企図などの症状を呈する精神疾患の一種。2013年アメリカ精神医学会が出版したDSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き第5版)では、DSM-4の気分障害(mood disorders)のカテゴリーが廃止され、双極性障害とは分かれ、カテゴリーの名称が抑うつ障害群に変更となった。遅発性(初発50歳以上)の場合、うつ状態のときのみ認知症様の症状が一時的に出現する場合があるため、認知症との鑑別診断が重要である。