子どもの人生を過剰に支配しようとする親のこと。毒母、毒父とも呼ばれる。毒親は、子どもが幼少期の頃から成人期になるまで、さらには子ども自身が親になってまでも世話を焼き、熱心に面倒をみることから、周囲からは愛情深い親とみられていることもあるが、子ども自身は親の世話焼きに関して心理的負担感を抱いている。一方、兄弟姉妹の中で特定の子どもに対して差別的にふるまい、放任する、あるいは攻撃的になるケースもある。毒親が子を自分の分身として、将来を心配し密着しすぎる、あるいは子に対して拒否しすぎると心理的虐待の可能性が高くなる。子どもが苦しいにもかかわらず親との関係を適正化できない場合には、共依存の一種といえる。