インドのグジャラート州にあるインダス文明の遺跡(紀元前3000年紀)。総合地球環境学研究所が日本隊として初めてインダス文明遺跡の調査を実施している。インダス文明とメソポタミア文明の交易を担った港町と考えられている。シタデル(城塞地区)を、1辺の長さ約110m、幅約16mの石積城壁でほぼ正方形に囲むが、2009年の調査によって中央部の碁盤目状の道路割りと石積壁の建物群が見つかった。土器・石器・装身具類が多数出土したが、インダス文字を刻印・線刻した垂れ飾りが3点見つかり、インダス文字解読の有力な情報を提供している。