ウズベキスタンのサマルカンド州にあるシルクロード都市遺跡(紀元前後~20世紀前半)。アケメネス朝ペルシャの時代に始まり、シルクロードの開通とともに栄えて20世紀中ころまで存続したことが明らかにされている。遺跡は約80haが現存して、シタデル(城塞地区)・シャハリスタン(貴族地区)・商業地区からなり、アケメネス朝ペルシャ期から20世紀に至る土器・石器・青銅器・鉄器・ガラス器が出土して、アラブ時代(8世紀)以後の日干しレンガ製城壁・建物が見つかっている。2009年に国際日本文化研究センターがシタデルを調査して、日干しレンガ積みの大型建物、浴場、トイレなどを発見した。土器・石器・青銅器・鉄器・貨幣類が多数出土し、東アジア産の滑石を使った石鍋などシルクロード交流を示す文物が見つかっている。