中国河南省安陽市にある後漢時代の陵墓。河南省文物局が、面積740平方メートル、墓道の長さ40メートル、幅10メートル、前室1、後室1、側室4と6つの部屋をもつ大型墓を発見した。この墓には60歳前後の男性1体、20代と40代ころの女性2体が葬られていたが、「魏武王」と刻まれた石板8点と「魏武王常所用格虎大戟」(魏の武王が虎と戦う際に常に使う戟)と刻んだ戟(げき 槍に鎌を付加した武器)が見つかり、三国志の英雄であり漢朝から魏武王の称号を得た曹操の高陵と断定した。ただし曹操は墓所を秘密として、いくつかのダミーの墓を作ったとされ、その真偽に疑問を呈する意見もある。