中国陝西省咸陽市にある、漢武帝(紀元前156~同87年)の陵園(りょうえん)。陵園は陵墓を囲む平面四角形の広大な地区であり、城壁で囲み門を設置した。陝西省考古研究所が、この地区の副葬坑を調査して大量の品々を見つけた。その中のウマ80頭分の骨について、中央アジア起源の汗血馬(かんけつば)ではないかとする説が出された。副葬坑は墓主への捧げ物を納めた坑であるが、茂陵ではその規模が大きくて多数の部屋が付設され、馬骨の配置からその身分が高かったと推定できることがその理由とされる。今後、DNA鑑定がなされる予定であり、その成果が待たれる。