中国の農耕民地帯と遊牧民地帯とをわける長大な城壁。戦国時代の諸国が建設を開始して、秦の始皇帝(紀元前259~同210年)が一つの長城として整備した。なお現在、世界文化遺産となっている長城は、明(1368~1644年)が建設したものである。中国国家文物局がその測量調査をおこない、従来よりも正確な成果を発表した。それによると明以前の長城だけで長さ1万3000キロ以上であり、総長は2万1000キロ以上になるという。またその多くの区間で城壁が1本ではなく、2本の城壁が並行していたことがわかった。長城の遺跡は3万個所以上あり、今回の調査成果に基づいて、今後その保護をはかるという。