長崎県松浦市鷹島町神崎免の沖合にある海底遺跡。この地区には沈没船資料が集中し、そのかなりが鎌倉時代の元寇(げんこう)時(1281年)に沈没したものとみられる。海底遺跡としては、唯一の国指定史跡である。1980年から調査が開始され、船材、イカリ、武器・武具、陶磁器などが大量に見つかっていたが、松浦市教育委員会・琉球大学の調査により元寇船と推定される船の船底部分が発見された。この資料は竜骨材と側板材の約12メートル分が残り、全長20メートル級の軍船と推定されている。船史研究・航海史研究の重要資料である。