SF映画は現代の科学水準を超えた発明、マシン、技術、現実には存在しない社会、宇宙空間、宇宙人、自然の驚異などを描く。1902年の「月世界旅行」を初めに、未来都市を描く「メトロポリス」(27年)、第二次世界大戦を予言した「来るべき世界」(36年)といった大作が作られた。50年代にアメリカで一大ブームとなり、60年代には下火となったが、70年代半ばの「ジョーズ」(75年)、「スター・ウォーズ」(77年)のヒットで再び人気が再燃した。派手なSFXを駆使して驚異的な映像を作り出しファンも多く、興行的価値の高いジャンルである。